オスグット(膝の成長痛)

よく中学生くらいの子供で膝のお皿の少し下あたりの骨がでっぱってきて痛くなっているのを見たことがありますか?
あれは膝の成長痛でオスグット・シュラッター病というものです。

オスグットというと聞いたことがある人もいるかと思います。

成長痛というのは骨が急激に成長し、筋肉がその成長に追いつけず、骨をひっぱってしまって炎症をおこすものをいいます。
(筋肉はほとんどが骨から骨に付着しています)
膝の成長痛を起こすのは、太ももの前側にある大腿四頭筋(だいたいしとうきん)という筋肉で、ふくらんでくるところはお皿の下の脛骨粗面(けいこつそめん)というところです。

女の子なら小学生の高学年くらいでも起こしますが、男の子は中学生に多いです。
それぞれが一番成長する時期に起こしやすいです。

よく身長が高いと成長痛になるようなイメージがありますが、小さいころからずっと背が高く、そのまま身長が伸び続けるような成長の仕方をすると成長痛は起こしにくいです。
逆に、小さかった子供が急に身長が伸びたりすると非常に起こしやすいです。

私も小学生のころから『ランドセルが似合わないね』なんて言われるようなくらい背は高かったですが、成長痛になったことは一度もありません。

スポーツでは、太ももの前側の筋肉をよく使うサッカー、バレーボール、バスケットに多いようです。

体の柔軟性も非常に関係があります。
骨の急激な成長に対して、柔軟性のない筋肉はとくに骨を引っ張ってしまいます。
更に、子供の骨は柔らかいため、筋肉にぴっぱられ、その部分だけがふくらむようになってしまい、外見上にも変化が出てきてしまうのです。

当院ではそんなオスグットの子供に対しての治療は、
まず一番大事なのは筋肉の柔軟性をつけるためにストレッチをしてもらうことです。

ストレッチのやり方は、長座をした状態から、痛いほうの膝だけを曲げ、足首がお尻の横に来るようにします。その状態で身体を後ろに倒します。これで太ももの前の筋肉を伸ばすことができます。

筋肉が硬い子供はここで腰が床に着かずに浮いてしまいます。
腰が浮かないくらいになったら柔軟性がついたと言えるでしょう。
柔軟性がつくまで毎日でもやってもらうことが大事です。
(痛くない子供でもストレッチをすることで予防することができます)

しかし、柔軟性がつくまでには時間がかかります。
それまでの痛みをやらわげる手段としては、テーピングまたはサポーターが効果的です。
柔軟性がつくまでにも身長が伸びたりして、治療は長期化しやすいですので、サポーターを買うことをおすすめしています。

サポーターは当院でも販売していますが、スポーツをしている子供なら、スポーツ用品店で
『膝の成長痛用のサポーター』と言えばだいたいがおいてあります。

※当院は浦和駅の近くにあるスポーツショップ『B&D』さんとお付き合いがあり、当院からの紹介でサポーターを選んでいただけるよう手配致します。

最近の子供は、うらやましいことに非常に足の長い身体に成長する傾向にあることで、足の骨が成長しやすいことに加え、体が硬い子供も増えているようで、この成長痛は非常に多くなってきています。
成長痛は膝のほかに、踵(かかと)でも多く発生します。(それについては後日掲載することにします)

成長しているのは非常に本人もまわりにも嬉しいことなのですが、それによって痛みが伴うのでは嬉しさも半減ですよね。
早いうちからストレッチなどをするようにして、いつ身長が伸びてもいいように予防しておくことが大事といえるでしょう!

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