あなたの腰痛を治すために絶対に知っておくべき腰痛治療の新常識についてまとめました。各コラムには必ず引用元を明記しております。難しい記述もあるかもしれませんが腰痛でお悩みの方はぜひご確認をください。

腰痛治療の新常識記事一覧

日本国民の4人に1人以上が腰痛に悩まされている腰痛患者の数は、日本全国で約2800万人と言われています。おおよそ日本人の4人に1人は腰痛持ちということになるわけですが、中でも働き盛りの40代から60代にかけてはほぼ半数近くの人が腰痛に悩まされているのが現状です。厚生労働省の平成25年国民生活基礎調査によると、腰痛は男性では1番目、女性でも肩こりに次いで2番目に訴えが多く、その数は増加傾向にあること...

原因が特定できないからといって諦めてはいけない!これは裏返せば、「西洋医学による標準治療では対処できない腰痛が大半」だということです。そうなると、ギックリ腰や慢性腰痛など原因が特定できない腰痛は、「完治することはないので長くつきあっていくしかない」と半ば諦めてしまう人がいるのかもしれません。しかし、決してそんなことはありません。非特異的腰痛であっても適切な「保存療法」を受けることによって症状が改善...

腰痛治療の誤った“常識”を正す腰痛の症状が出て、整形外科を受診したところ、画像検査で骨や椎間板の異常が認められて、「これは手術をした方がいいですね」と医師から告げられた方もいらっしゃるかもしれません。あるいは、骨や関節、椎間板に異常が見つからなくて、「特に異常はないのでしばらく安静にして様子をみてください」と言われた方も多いでしょう。そう言われると、「手術するしかないのか…」と観念するか、あるいは...

「絶対安静」はかえってよくない 次に、「安静にしていればよい」という点はどうでしょうか? これについても、すでにはっきりとした結論が出されています。 前述のガイドラインには、「ベッド上安静は、従来、腰痛に対する治療手段として広く行われていた。しかし現在では、その効果は低いとするエビデンスの高い報告が多い」と記されています。 確かに、急性腰痛の直後は、数日間の安静は必要ですが、どれだけ安静にしていれ...

「腰を反らしてはいけない」というのも間違い!?次の話も、すでに書き換えられている時代遅れの常識です。やや専門的な話題になりますが、大事なことなので触れておきます。かつては、坐骨神経痛や腰痛治療に対して、「腰椎を屈曲することは奨励されるが、伸展方向の運動はやってはいけない(禁忌)」とされていました。  ですが、これも誤りであることがわかっています。腰椎屈曲というのは腰を前に曲げる、いわゆる前屈のこと...

手術は保存療法と比べて治療成績がいいわけではない次に、手術と保存療法の治療成績の違いについて見てみましょう。「運動麻痺や知覚障害の回復に関して、保存療法と比べて手術の方が治療成績がいい」「進行性の神経麻痺がある場合、手術しか方法がない」という見方があります。しかし、この点に関しても、日本の脊椎・脊髄外科の臨床・研究ではトップクラスの脊椎外科医の菊池臣一氏(福島県立医科大学理事長兼学長)が『続・腰痛...

温熱は一時的、牽引療法も有効性は低いでは次に、保存療法の一つとして整形外科や接骨院などでよく行われる、「温熱療法」や「牽引療法」の効果のほどについても確認しておきましょう。まず、患部を温める温熱療法について、日本のガイドラインでは「急性に対しては短期的には有効。慢性腰痛に対しては質の高いエビデンスは存在しない」と結論づけています。また、米国の腰痛治療ガイドラインでは、温熱療法に関しては牽引療法と同...

治療院の選び方では、腰痛を治すにはどうしたらいいのか?いよいよ、ここからが本題です。「腰が痛い!」と感じたら、まず市販の湿布薬を張ったり、痛み止めを飲んでみる。それでも痛みが治まらず、信頼できる医療機関が見当たらないとすると、近くの整体院や整骨院(接骨院)を訊ねるのが普通でしょう。知人や友人の紹介、また最近ではインターネットなどで情報を得て、「ここがよさそうだ」と思ったところに行って、マッサージや...

腰痛に対するマッサージ効果ははっきりしていない信頼できる治療院、施術者かどうかを判断するための決め手の一つが、「腰痛治療に対してどのような考え方(理論)に立って、どのような技術を提供しているか」ではないでしょうか。一般的に、「腰痛にはマッサージが良いのでは」と考えて、定期的にマッサージを受けているという方もいらっしゃるかもしれません。はたして、その効果のほどはどうなのかといえば、腰痛治療を目的とす...

400年の歴史を持つ日本の伝統的な手技療法では、私たち柔道整復師が行っている柔道整復術はどうなのか?まずは、柔道整復術(師)について「よく知らない」という方のために簡単に説明をしておきましょう。現在、柔道整復師(以下、柔整師)は、厚生労働省免許の国家資格となっていて、機能訓練指導員としても認められている資格です。そもそも、整復術は、400年以上の歴史を持つ日本の伝統的な手技療法で、その発祥は柔術や...