上半身の体重を取り除くだけで痛みが激減した!
前章で確認したように、非特異的腰痛なら、できるだけ普段の動きを維持したり、運動療法を行った方が早い改善につながることがわかっています。
にも関わらず、かつては強い痛みのある状態では、運動療法を行うことができませんでした。これを実現可能にしたのが、この腰痛治療器プロテックです。
当初、腰痛治療器プロテックによる治療を試みた際、驚くべき結果がもたらされ、その時の感動は今でも鮮明に覚えています。
ペインスコアが10の急性腰痛で、それまでは積極的な治療が行えず、湿布を貼って帰宅してもらうしかなかった患者さんに、腰痛治療器プロテックに乗ってもらって高い、高いの状態になった瞬間、「ほとんど痛みがない」とのこと。
思った通り、上半身の体重を取り除くだけで痛みが激減したのです。
これは除圧によって椎間板の内圧が下がるためですが、この時、同時に周囲の筋肉が本来の緊張を保とうとする状態になり、腰椎前彎を形成します。
そして、痛みを感じないポイントを探りながら運動療法と手技を施したところ、治療後のペインスコアはほぼゼロになりました。
さらに、疼痛が軽減するので、関節の可動域を正常に戻すための訓練も早期に開始できるようになったことから、それまで手に負えなかった重度の椎間板ヘルニアに対しても「確実に症状を改善させることができる」という自信がつきました。
腰痛治療器プロテックは、接骨・整骨院に多いアスリートの患者さんに対するストレッチや可動域の改善など、パフォーマンスアップにも大変活躍してくれることもあって、それまではカイロプラクティックを主軸にしていたのを、それ以来、この腰痛治療器プロテックを応用した治療法をメインに行うようになりました。
「今までこんな治療は受けたことがない」「あんなに痛かったのに、痛みが無くなった!」と、日々患者さんに喜んでいただく声が増えるにしたがって、私はこの最新の腰痛治療法を一人でも多くの腰痛患者さんのためにいち早く伝えたいという思いにかられるようになりました。
これで痛みさえ抑えられれば、早期の運動療法と筋肉のトーヌス(適正な筋緊張)を正常化させることによってほとんどの腰痛は改善できると。