治療効果が出せる根拠

 

ニュートンメソッドの根拠となる理論をわかりやすく簡単にまとめておくと、次の3点に集約されます。

 

理論1.除圧することで痛みが軽減する。

 

・松葉杖で除圧すると歩ける。(座っていても腰に加わる上半身の重みは変わらない。しかし椎間板にかかる内圧は、立位よりも座位の方が高くなる。寝る姿勢は椎間板の内圧が一番低くなる)
・椅子から立ち上がる際、両膝に手を当てると楽に立てる。
・座れないが寝ると楽になる。
(ここにナキムソンの図入る)

 

理論2.早期運動療法を開始する。

 

・宇宙飛行士は重力のない状態でも腰痛を発症する。(だから宇宙ステーションでは、毎日のトレーニングが欠かせない)
・安静臥床が一番の療法とは言えない。
・運動療法は腰痛に効果があるというエビデンスがある。

 

理論3.筋肉のトーヌス(適正な筋緊張)を正常化する。

 

・筋肉が緩んだままで弾性が失われると、適正な緊張力が損なわれる。
・筋緊張が回復すればテンション(張力)が正常になって機能も回復する。
・筋肉のトーヌスを回復させるにはストレッチ療法が効果的である。

 

ここまで読んで、「腰痛治療器プロテック」という最新式腰痛治療器のことを初めて聞いたという方の中には、もしかしたら「本当かな?」「大げさに言ってるんじゃないの!?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ここでは、「腰痛治療器プロテック」で治療効果が出せる根拠の要点だけを示したうえで、私が受け持った患者さんの症例をいくつかご紹介したいと思います。

 

【「腰痛治療器プロテック」で治療効果が出せる理由 根拠1】

 

整形外科医でカナダ・サスカツーン病院名誉教授のカーカルディ・ウィリス博士は、著書『Managing Low Back Pain 』の中で、FMTと同じ原理の重力除去療法に関して、次のように記述しています。
「この治療法は、治療効果が驚くほどにいつも高く、治療後の追跡調査結果においても、92・8%の患者が満足と評価している」
「この治療法は急性腰痛時の激痛や炎症、筋緊張等の除去に治療効果が高い」
「この治療法は治療に効果があるだけでなく、腰痛予防や予後治療にも効果的である」
「この治療法で手術を必要とされた椎間板ヘルニアの患者の70〜80%が手術なしで腰痛治療を行えた」

 

【腰痛治療器プロテックで治療効果が出せる理由 根拠2】

 

1994年に米国健康政策研究局が発表した『成人の急性腰痛に対するガイドライン』では、以下のような報告がなされています。
「今日、実施されている多くの腰痛治療法には効果がなく、無駄であることが明らかである」
「科学的調査の結果により、腰痛治療に効果がある治療方法と、そうでないものを明らかにするべき時期であると判断した」
「強制牽引、バイオフィードバック、経皮的電気神経刺激(TENS)、鍼、ステロイド及び坑うつ薬の経口投与、注射療法、 温熱療法、マッサージ、超音波に関して、有効性を示す科学的根拠はない」
「脊椎マニピュレーションは、症状の改善と機能回復の両方に有効的であり、安全に患者を回復させる治療法である」

 

【「腰痛治療器プロテック」で治療効果が出せる理由 根拠3】

 

「腰痛治療器プロテック」は米国及び日本でも特許を取得しており、FMTは米国で治療行為そのものが特許として認められています。
また、当協会の顧問であり旧労働省産業医学総合研究所の医学博士・城内博先生は、2000年8月に米国サンディエゴで行われた「国際人間工学会」において、「腰痛治療器プロテック」を新方式の腰痛治療器として発表しています。
さらに、米国スタンフォード大学、オローネ大学をはじめ、世界22か国の医療機関や教育機関で採用され、高い評価を得ています。

 

またこれらの他にも、例えば、15分間のFloating を行った場合の腰痛患部の体温変化から血流の向上が認められたり、小林外科整形外科クリニック(福岡県大牟田市)で90歳の腰痛患者さんに対して「腰痛治療器プロテック」を用いて治療を施した結果、ペインスコアがゼロになった、等々の臨床結果が報告されています。